執筆時の時点で生後7ヶ月の柴犬りんご郎の飼い主である大脇です。
先日去勢手術を行いました。
こちらの記事では去勢手術当日の様子や、術後から抜糸までの様子を順にまとめておきます。
これから去勢手術を控えている方、今後手術をお考えの方に少しでも参考なればと思っています。
まずはじめに
まず一言で言うと、手術後は今まで見た事もなかったほどの辛そうな姿に飼い主としてかなり胸が痛みました。
去勢手術というものに対してもっと簡単に考えてしまった自分を責めたくもなりましたし、しない方が良かったかも・・と思ってしまったほど。
単純に去勢手術をすれば「将来の病気のリスクが減る」という点しか考えておらず、手術をするりんご郎自身の辛さを考慮できていませんでした。
また術後当日から術後3日目くらいはかなり辛そうな姿でしたが、それ以降はみるみる回復していく姿にはかなり驚かされました。
この執筆時の時点では術後1ヶ月ほどですが、今ではすっかり元気な姿に戻り、逆に前以上の元気な姿を見せてくれています。
今にとなって改めて考えてみると、去勢手術をした事に対しては良かったと思えるようになっています。
しかし自分から去勢した方がいいと言う事はできません。
するしないに関しては飼い主さんの考えがありますし、どちらの考えも愛犬の事を考えた上で決めた事です。
ですので去勢手術をした方がいい!と僕から周りに言う事はできませんし言う事もありません。
ただ伝えたい事は一つだけあります。
手術をするという決断をした以上は、家族のケアがかなり必要だという事。
決して生半可な気持ちではなく、思っている以上の覚悟が一緒に住む家族には必要になります。
今日は術後当日から抜糸の日までの様子を時系列順にまとめていきます。
今後去勢手術を控えている方や、去勢を考えているご家族の方の参考になればと思います。
去勢手術当日
手術は予約していた日の朝一に病院に行き、愛犬のりんご郎を預けてきました。
もともと病院は苦手ではなくむしろテンションが上がってしまう不思議な犬(笑)です。
しかし手術が終わりお迎えに行くと、今まで見た事のない姿がそこにはありました。
人間でも病気の時や病み上がりの時に、顔色が悪かったり具合悪そうな雰囲気ってあるじゃないですか。
迎えに行った時はまさにそんな感じでした。
見るからに具合が悪そうで疲れきった姿のりんご郎。
いつもの迎えに行くと飛びかかってくる元気はなく、立っているのもやっとな状態。
すぐにその場にしゃがみこんでしまい、ウーウーとうなだれながら動けなくなってしまいました。
家に帰っても歩く気配すらなく、ソファの上から全く動けず起き上がる事はほとんどありませんでした。
一応病院の先生からは元気になるまで1週間〜2週間は必要と言われました。
実際この姿を目の当たりにした僕からすると、去勢手術をさせた自分の選択が間違っていたと思ってしまうほど、普段の姿からはかけ離れた姿でした。
術後当日に関しては下記の記事にも残してあります。
術後1日目
術後当日の夜は一緒に寝る事にしました。
いつも寝る時は別々の部屋ですが、ずっとう〜う〜と辛そうに泣いているので側にいてあげなくては、と思いました。
りんご郎も体が辛くて全然寝れていない様子。
止まる事なくずっと声を出してうなだれています。
一緒に側で寝て、僕もなかなか寝れませんでした。
ただ体をさすったりすると、不思議とりんご郎も落ち着いていくんですね。
だんだんと、体をさすって・・とお願いされているようにも聞こえてきましたが、それは気のせいではなかったはず。
術後一日目は僕か妻のどちらかは家にいたので、ずっと側にいる事にしました。
基本的には自分からは動かず、ずっと泣いています。
ほんと辛そう。体しんどいわな。よく頑張った。元気になったらまたたくさん散歩できるよ。 pic.twitter.com/IlHjFk0b8V
— 柴犬りんご郎 (@ringoro119) 2018年8月22日
再生してみると分かりますが、ほんと辛そうな声が出しており、飼い主としては頑張ったねの気持ちよりごめんねの気持ちの方が強かったな。。
ちなみにトイレは朝におしっこを1回しただけで、その後おしっこやうんちはできませんでした。
ただツイッターのフォロワーさんからの励ましの言葉や自分たちの体験談が聞けて、かなりこちらの気持ちが楽になった記憶もあります。
術後1日目の様子は下記の記事にも残してあります。
術後2日目
術後2日目は自分から少し動くようになりましたが、辛そうに泣いている姿は変わりません。
ただ泣く頻度は少し減ってきたかな?という印象。
また前日の夜も一緒に側で寝る事にしました。
気になる点としては食欲が2日目で一気に落ちたのと、初めて食べたご飯を吐いてしまった事。
術後当日や1日目は問題なくご飯を食べれていて安心していましたが、2日目に急変。
ここ数日間のストレスでもたまってきたのかな?
また一番心配だったのはトイレ。
前日の朝におしっこを1回して以来そこからできず、2日目の朝に外に連れていくもまたしてもできず。。
しかもこの時ちょうど台風が襲来し外に出れる状況でもありませんでした。
ただ室内ではトイレがなかなかできないので、傘を差しながらタイミングを見計らい庭に何度か連れていきました。
2回目連れて行った時になんとかおしっことうんちができましたが、両方量はかなり少ない様子。
やはり術後でトイレの踏ん張りがしづらかったのかもしれません。
術後2日目の様子は下記の記事に残してあります。
術後3日目
やっと笑顔が垣間見れるようになったのが術後3日目らへんから。
まだう〜う〜といった泣き声はあるものの、確実に減ってきている様子。
何より笑顔が少しづつ戻ってきてホッとできたのが一番ですね。
雨もなんとかやみ、庭でおしっことうんちを両方する事ができました。
しかし家の室内トイレではやはりできず。
雨が止んだからよかったものの、室内トイレの必要性を再認識させられました。
また術後からかなり甘えたさんになっているりんご郎。
甘えたちゃん(ᵔᴥᵔ) pic.twitter.com/rC2NfkKadv
— 柴犬りんご郎 (@ringoro119) 2018年8月23日
体をくっつけるように寝てきたり、さすって・・と甘えたような声を出してきたり。
僕ら家族の事を頼ってきてくれたのは単純に嬉しかったですね。
辛い時は側にいるよ、ここにいるから大丈夫だよ、といった気持ちがりんご郎に届いてくれたかな・・?
術後3日目の様子は下記の記事に残してあります。
術後4日目
泣き声はだいぶ減ってきたものの甘えたさんは変わりません。
常にべったりくっついている様子で、しょうがないな〜と思う反面かなり嬉しかったですね。(素直に喜べ)
また妻からこんな様子を留守番カメラから激写(盗撮)されていました。
自分の膝元にりんご郎はいるのですが・・
このべったり加減に、私は不覚にもニヤついてしまっていたようです。
そしてこんなシーンも⇩
そんな嫌がらなくても…(涙目) pic.twitter.com/tt6s6hyY0Q
— 柴犬りんご郎 (@ringoro119) 2018年8月24日
ここ最近べったりだったりんご郎でしたが、いきなりプイッと逃げる行動を久々にしたのです。
手術前はツンデレ傾向がありましたが、やっとその時の姿に戻りつつあるりんご郎。
寂しいような嬉しいような複雑な感情がありましたが(笑)
何はともあれ一気に回復してきたかな?という印象の術後4日目でした。
術後4日目に関しては下記の記事に残してあります。
術後5日目
ここ数日で驚くスピードで回復してきているりんご郎。
術後5日目は術後初めてお留守番をしてもらう事に。
突発的に患部が気になるそぶりや泣き声はたまにあるものの、自分から動き回るようにもなってきたのでわりと留守番中も安心でした。
家には留守番カメラもあったので、出先でかなりチェックしましたがほぼりんご郎は寝ていました。
また歩くスピードも早くなり、体のキレもだいぶ戻ってきた様子です。
カラーをつけたまま突進してくるとこちらとしては地味に痛いんですよね。
術後5日目の様子は下記の記事に残してあります。
術後6日目
だいぶ本来の姿に戻りつつあるりんご郎。
走る、噛む(苦笑)といった行動も戻ってきました。
またカラーをつけた状態でのおしっこやうんちも慣れてきた様子。
地面の匂いを嗅ごうとするとどうしてもカラーがぶつかってストレス溜まってそうだったので。
りんご郎の表情はもちろんのこと、僕ら家族にも笑顔がだいぶ戻ってきました。
やっぱり家の中は笑顔が一番!
術後6日目の様子は下記の記事に残してあります。
術後7日目
もう完全回復を待つ状態といってもいいくらい元気なりんご郎。
この日は長い間お留守番をしてもらいました。
留守番じたいは心配なかったんですが、雷がしばらく続いていたのでけっこう怖がっていました。
留守番カメラでチェックすると、やはり落ち着かず寝れていない様子でした。
またこんなシーンも。
自分の声が返ってくるぬいぐるみに戸惑う犬w ∑( ゚д゚)ハッ! pic.twitter.com/QYmjtIis3i
— 柴犬りんご郎 (@ringoro119) 2018年8月27日
おもちゃの「まねっこ豆柴」に対して動揺するシーンまで。
もう手術前と同じくらいの姿が見られるようになりました。
ただカラーは頑張って装着してもらっています。
術後7日目の様子は下記の記事に残してあります。
術後9日目についに抜糸を行いました!
8日目は飛ばしていますが下記の記事に残してあります。
そして術後9日目に抜糸を予定通りしてもらいました。
前回の手術で病院が苦手になってしまったか心配でしたが、その心配はご無用。
先生を見るやいつも通り喜びを爆発させるりんご郎にホッとした瞬間でもあります。
抜糸はあっという間に終わりました。
ただ念のためカラーは後数日は頑張ってほしいとの事。
こちらももし傷口が開いてしまい、もう一度同じ手術をさせるのは想像しただけで辛かったので、りんご郎には悪いですが数日カラーを頑張ってもらいました。
カラーですが、実は僕ら飼い主が近くにいる時はタイミングみて外したりしていました。
患部を舐めたり傷つけないようにするためのものなので、近くで様子をみれる時だけたまにですが。
ずっとカラーをつけた状態もかなりストレスがたまってそうですからね。
術後9日目で抜糸した日の様子は下記の記事に残してあります。
抜糸後の様子や、今現在去勢手術した事について思う事
今現在(執筆時)には、去勢手術をしてすでに1ヶ月近く経過しています。
もうすっかり完全復活し、もはや以前よりパワーアップしたような元気っぷりを見せてくれています。
そして今頑張っている事があります。
それは室内トイレをなんとかまたできるように覚えさせたい!という事。
術後で一番苦戦したといってもいいトイレ問題。
室内でできれば・・と何度思った事か。。
手術前、おしっこに関しては家でもちょくちょくできていたのに、術後ほぼしなくなりました。
またうんちは散歩に行くようになってからどうしても外でしたがるみたいで、今では全く家でしなくなりました。
色々試行錯誤はしているもののなかなか結果には現れず苦戦していますが、僕らが諦めてしまっては一生家でできないでしょう。
りんご郎の将来のためにも頑張ってなんとか室内トイレができるよう、こちらも頑張っていきたいと思っています。
カラーは術後2日目くらいからは完全に外しました。
外してからはのびのびとりんご郎も動いているので、相当ストレスだったんだろうなぁと。
また去勢手術をして今現在は、やはり手術して良かったかな?とまた思えるようになりました。
手術をしたから病気を絶対しないというわけではなくあくまで「確率論」での話ですが、りんご郎の健康の事を考えて決断したものでもあるので。
やはり元気に長生きしてほしいという思いは前から変わりませんからね。
ただはじめにも書きましたが、去勢手術をするしないはどちらにも考えがあり、どちらも愛犬の事を考えた上で決断した事です。
なので僕からはした方がいいと言う事もありません。
ただ僕が伝えようと思ったのは、するといった以上、家族が術後のケアをしっかりする事が大切なんだという事。
一番辛い思いをするのは目の前にいる大事な家族です。
そしてその辛さは僕らが思っている以上に辛く、相当な負担をかけてしまいます。
しかし術後の一番辛い時期にしっかりと体や心のケアができれば、さらに僕らと愛犬の絆や信頼感が増すものだとも感じました。
是非今日の記事がこれから去勢手術を控えているご家族の方、または今後手術を考えている方へ少しでも参考になれば嬉しく思います。
それでは皆さんも素敵なペットライフを*
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (7件)
こんにちは。
まとめ記事、ありがとうございます。
うちの子も、週末に去勢手術を控えているので、とても参考になりました。
うちは2頭飼いなので、去勢・避妊手術は必須の事と考えていましたので、この記事を読むと考えさせられますね。
お互い、ワンコのいる生活を楽しみましょう。
masa様
コメントありがとうございます!週末に手術なんですね。少しでも参考になれば嬉しく思います*
数日は辛そうでしたが日にち薬で思った以上に早く元気になってくれました!個人差はあるみたいですが。。
お互い楽しみましょう*また何かありましたら聞いてくださいね*
将来の睾丸に関連する病気が減るという理由だけで臓器を取るというのは理由としてとても問題があります
睾丸は大事なホルモンを作っている所で、生き物が生き生きと過ごすための大事な臓器です
取るとホルモンバランスは崩れ、将来肥満高血圧糖尿病、それらによる失明などの合併症リスクがとても上がります
体全体の免疫力も下がります
大型犬に多い急性胃捻転(なるとほぼ死んでしまいます)が去勢された犬に多いのも
欲望が食欲に向きすぎるせいで
勢いよく食べすぎて起きる確率が上がっているというデータもあるくらいです
避妊去勢で食欲に欲望が向き過ぎると、胃捻転の他、消化器官の早期劣化も招きますし
どんどん食べる愛犬の肥満予防と言って食事をほしがるだけ与えないことで犬はイライラし、飢餓感でいっぱいになりますが
それは本来不要だったはずの我慢ですよね
避妊去勢はとうてい「将来の睾丸の病気予防」などとは比べ物にならないリスクを愛犬に負わせることになるのです
人間だって病気予防で臓器を取るなんて
めったにやりませんよね
若い犬の去勢手術は飼いやすくするためのものです
それによって、増えないくなり、おとなしくなり(実は無気力気味なだけですが)
捨てられなくなって野良も増えないから手術が推奨されているんです
愛犬の健康のためにするものではないです
ネットには飼い主を納得させるための嘘の記事が多く
獣医も国の通達どおりに手術を勧めるので
必要ないのに手術させてしまう飼い主が多くて残念です
もうやってしまったものはしょうがないですが
将来捨てるわけではない、多頭飼い予定もないなら
本来不要な手術ですので
あまり良いものとしては広めないでほしいと思います
まさしく、今日これから去勢手術に向かいます。
これからの心構えを教えてもらえて良かったです。
術後の辛さを知ると、今から可哀想になってしまいましたが、愛犬のことを考えた上での決断、私たち家族も覚悟してケアをしてあげようと思います。
頑張ります(๑˙³˙)و
ひろ様
ブログ読んで頂きありがとうございます*
術後の症状はかなり個人差があると思いますので、思った以上に大丈夫そう・・なんて話も聞きます。
ただやっぱり体はしんどいはずなので、ご家族の方がそばにいるだけでわんちゃんも落ち着くはずだと思います*
早く回復して元気な姿を見せてくれますように*
先週の日曜日、7歳のオスポメラニアン
が去勢をしました。
でも、最近は尿漏れをしていて、
いきなりビクッと動き出します。
そういうことは無かったですか?
とても不安で…良ければ
教えて欲しいです…
記事を読ませて頂きました。
私も、3日前に愛犬を去勢手術をして、思っていた以上に辛く過ごす我が子を目の当たりにして、果たしてのこ選択は正しかったのか…と苦しくなりました。本来であればしなくてもよい手術を私たちの判断で傷を作ってしまったことを、何度も後悔しました。
記事を見て、少し励みになりました。
ありがとうございます。